N50発達障害男子の中学受験、からの中高一貫校生活

発達凸凹、高IQでもN偏差値は50の男子。2023年の中学受験とその後の生態を綴るブログです。

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ユポ紙について聞いてみた

明日は参議院議員選挙

そんな選挙に使われている紙について深堀りしてみました。

きっかけはラムダさん(私の推し理系YouTuber)のとってもためになる投稿。こちらの動画、短いのでみんなぜひ見て!

へえー!

そしてこちらの投稿についた下記のコメントにもへえー!へえー!

 

ユポ紙というのがそもそも「ユポ・コーポレーション王子ホールディングス+三菱ケミカル合弁会社)」が製造しているポリプロピレン系合成紙の商品名だそうで。

早速webサイトを見てみると投票用紙の他に選挙ポスターにも使用されているんですね!

選挙 | 紙・合成紙のユポ・コーポレーション

長年一社独占状態なんてウハウハじゃないですか。

なんで一強状態なんだろう?競合とかないのかな?とChatGPT様に聞いてみました。

🔄 ユポ紙 vs 代替候補:比較表

項目 ユポ紙 普通紙(上質紙など) 耐水紙(ストーンペーパー等) 再生PET紙
耐水性 ◎ 完全耐水 × 吸水・ふやける ◎ 高耐水 ◎ 高耐水
破れにくさ ◎ ほぼ破れない × 破れやすい ◎ やや破れにくい ◎ 非常に強い
鉛筆の筆記性 ◎ 特殊加工済みで書ける ◎ 非常に良い △ 少し滑ることあり △ 紙による
消しゴム耐性(改ざん防止) ◎ 消しにくい △ 消せる △ 消せる △ 消せる
静電気耐性 ◎ 低静電気 △ 紙同士がくっつく △ 種類による △ 高静電気の可能性あり
価格 △ やや高価 ◎ 安価 △ 高価(ユポ並) △ 高価
印刷適性 ◎ 高発色・高品質 ◎ 良好 △ 特殊インク必要 △ 要特殊処理
実績・信頼性 ◎ 長年の選挙実績 × 不安定 △ 新しい △ 非常に少ない
リサイクル性 ○ 専用ルートで可能 古紙回収可能 △ 難しい(分別不可) △ 一般的ではない

 

ふむふむ、他の素材じゃダメなのね。

じゃあ同じ素材で他の会社が参入できないのかしら?

かなり昔から使われているなら、もう特許も切れているはずよね?

 

特許も複数ありましたが、1970年代〜1990年代に出願された特許は多くがすでに期限切れです(特許の存続期間は原則20年)。

 

ですよねですよね?じゃあなんで? 

 

🧾 それでも「他社が作れない」理由

ノウハウ・製造技術が非常に特殊

  • ポリプロピレン樹脂を紙のように薄く、書きやすく、印刷しやすくするには高度な押出成形・延伸・塗工技術が必要。

  • 特に「鉛筆で書けて、消しにくい」という絶妙な表面加工は、長年の研究と経験による独自技術(企業秘密)

選挙用途には「信頼性・供給実績」が必須

  • 単に似た紙を作るだけではダメで、選挙用紙として総務省自治体に信頼され、過去の実績があることが求められます。

  • 「試験結果」「改ざん耐性」「筆記試験」「保存性」など、公的に認証される必要がある

選挙用の特注品(ユポFGSなど)はさらに特化されている

  • 一般向けのユポ紙とは別に、選挙用には「筆記性・耐水性・改ざん耐性」に特化した専用品を納品。

  • 他社がこれとまったく同じ品質を再現しようとすると、技術的・認証的に非常に高いハードルがあります。

 

そうなのかあ。

特許に全てのノウハウが記載されていない限り、いくら特許が切れていてもまったく同じ商品は作れないのか。まあジェネリック医薬品とかも薬効こそ同じかもしれないけれど違いはあるもんね。

何十年も前に開発されたものが未だに一番だなんて、オンリーワンの技術ってやっぱりすごいんだな…

やっぱり日本はこういうものを開発できる技術者を大事にしないとダメよね。

 

今回ユポ紙のことを色々調べてみて、だからボールペンじゃなくて鉛筆で書くんだな~とか勉強になりました。

明日投票所でユポ紙を触るのが楽しみです。

 

 

【余談】

発達障害児の親として一応触れておこうかと。

どこぞの政党が「発達障害など存在しない」と発言して炎上しておりますが、発達障害児支援の具体的な内容を掲げているチームみらいのマニフェスト貼っておきますね!

 

 

精神科の初診予約、本当に大変だもんね…