ネットを開けば嫌でも目に入ってくる某芸能人の不倫の話題。
どちらもあまり興味がない人なのですが、家庭がある方はお子さんも多感な年頃の女の子だというではないですか。
それを知って思い出したくもないのに思い出してしまう自分のこと。
私の父親もクズ人間で、私が中学生の頃には韓国人の女性とW不倫していました。
父は本当に女にだらしなく、さらにどういうわけかお金を持っている女性を上手いこと嗅ぎ分けて付き合うことに成功するのです。この女性も金持ちでした。
母が倒れた夜にも父はその女のところに居たので、救急車を呼んだりなんだかんだは私がひとりで対応しました。
そして母が死ぬ直前、病室で父親が私にした昔の話。
「まだ付き合ってる頃、俺んちに他の女が来ていてもあいつ(母)はその女が帰るまで外で待ってたんだよ」と。
はあ、10代の娘にそんな話する必要ある?
それを聞いて私は母を健気な女だなんて思わないし。母はなんて愚かな女だったのだろう。
結婚前にそんな男だと知っていたのに、どうしてそんな男と結婚したんだろう。
そして、父は私にそんな話をして、俺のせいじゃない、これは母自身の選んだ道だと念を押したかったのだろうか。
母の死後、遺品の整理をしていたら箪笥から母の日記が出てきました。
そこには父が不倫をしていることに苦しんで「死にたい」などという内容がつらつらと書かれてあり、私はひどくショックを受けました。
それを見つけた父はそれをビリビリと破り捨てようとして、私は泣きながらそれを取り上げました。
母が生きた記録。母が苦しんだ記録。私だって持っていたいものじゃないけど、父に破り捨てられるのは違うんじゃないか。
母の闘病中から私が就職して実家を出るまでは私が家事を一手に担っていたけれど、手持ちの制服や下着が少なくてどうしてもサボれなかった洗濯が苦痛でした。朝早く学校に行く前には洗濯して干さなければならない(夜干しという概念がなかった)上に当時実家の洗濯機はニ槽式、洗って脱水してすすいで脱水して…の都度、手作業で洗濯物を入れ替えなければならなくて手間がかかる。(そして偏って脱水槽に入れようものならガタンゴトン大騒ぎ)
懐かしのニ槽式洗濯機
母の死後のある日、洗濯の手間についてちょっと家で愚痴ったら、なんと家に新品の全自動洗濯機が突然届きました。
父曰く、不倫の彼女に話したところ「娘さんが不憫だから」と買ってくれたとのこと。
もちろん「絶対にいらない、返してくれ」と突き返しました。
この彼女は何を考えているのか、「お子さんたちにどうぞ」と韓国海苔巻きなどの手料理を父に持たせ、私に食べさせようともしてきました。
好きな相手の子どもだから?母親を亡くして哀れな子どもだから?
いろいろと確執はあった母だけど、そんな母でも私の産みの母であることは事実。母を苦しめた女の手料理なんて、そんなの、幼児じゃあるまいしいくらお腹が空いてたって絶対に食べたくない。
それを持って帰ってくる父は人の気持ちがわからないただの自己中馬鹿だけど、不倫女の脳内っていったいどうなっているんだろう。理解できない。
おかげで若い頃はしばらく韓国料理が嫌いでした。(今はおいしくいただきます!)なお父はこの女性とはしばらくして別れたのですが、また新たな資産家の未亡人などを見つけて付き合っていました。まあもう独身なわけなので好きにすればと特に干渉しませんでしたが、死ぬまで女が途切れなかったのでそういう人は家庭を持たずそうやって生きていくのがいいんだと思います。
そんなわけで、あれから30年以上経ったアラフィフの今も忘れられない出来事で、人を裏切る不倫という行為をする人については男女問わずものっすごく軽蔑しています。学生時代の友人も不倫をした子は基本的に私からフェードアウトです。
そしてあえて叩きはしませんがTVに映る人ならばもう視界に入れたくないので映さないでくれと思うくらいには嫌悪感があります。特に子どもがいる場合。そんな相手を選んでしまった配偶者はある意味自己責任かもしれないけれど、子は親を選べない。こういう人たちはどんな結果になっても子どもが傷つくということがわからないんだろうな。
なお、今日こんな暗い記事を書いているのは息子のことで沈んでいるのもありますが、洗濯したら洗濯機の中がティッシュまみれになっていたことも大きいです。
久々の大惨事。(多分犯人は息子)
ブチ切れたいけど昨日別件でブチ切れたばかりだしわざとじゃないだろうから怒れないし。なんなんだよもう。ふざけんなよチクショー。
そして今使っているこの洗濯機が届いたのは、ちょうど父が死んだ日でした。
墓参りにもいかないからたまには思い出せってことだったんだろうか。もう思い出したくないんだけど。