N50発達障害男子の中学受験、からの中高一貫校生活

発達凸凹、高IQでもN偏差値は50の男子。2023年の中学受験とその後の生態を綴るブログです。

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全日本大学駅伝2025 関東予選会 振り返り

昨日夜に行われた全日本駅伝関東予選会。

TVerで配信がありましたのでリアルタイム視聴しました。なお解説は住友電工の渡辺監督だったので安心感マシマシ。

 

予選会のルール、事前持ちタイムなどはこちら↓に記載しています。

sasachizu.hatenablog.com

結果、事前予想通りやはり中大は強かった…!

以下、リアルタイム視聴時の振り返りです。なお3,000字越えの長文なので目次作ります。

結果だけ見たい方は以下の目次より飛んでください。

 

予選1組

まずは予選1組。

中央大学は佐藤(大)選手と田原選手の2年生コンビが出場。

佐藤選手は箱根で苦い思い出を作ってしまい、全日本は絶対に落とせないという気概もあったかもしれません。スタート早々にいきなり飛び出して、東海大の花岡選手と2トップに躍り出ます。

なおこの花岡選手、体調不良だったので走り始めたのは水曜日からだとか…すごい…

 

しかしスタート後10分経過辺りで飛び出した二人が第二集団に吸収され、給水を取りに行ったけれど失敗した中央が遅れ、トップは東海花岡選手、続いて順天堂山崎選手に。

しかしラスト1,000m近くで追い上げる第二集団、そして最後は1位順天堂山崎選手、2位と3位に中央の二人がワンツーフィニッシュ。中央は走者2名ともが上位ゴールとなり順調なスタート。

 

予選2組

次は個人的に注目の予選2組。

中央大学は4年生主将の吉居駿恭選手と1年生三宅選手が出場。ちなみに駿恭選手は昨年の全日本本戦で自分の走りでシード圏内からシード圏外に順位を落とし結果シードを逃すという「不甲斐ない走りをして(本人談)」反省し、覚悟をもって走るという立場。三宅選手についてはエース格の3年生本間選手を外しての起用ということで、藤原監督の期待が伺えます。

そして、この組で登場したのが駿河台大の留学生レマイヤン選手。

この予選会は基本的に持ちタイム順で走る組を決めるのがセオリーなので(遅い→1組~早い→4組)留学生たちは4組に集中しているのですが、なぜ彼が2組で走るのかというと「寒いのが苦手だからできるだけ早い時間に走らせたかった」という監督の意向があったそう。

なるほど、予選会でもそういう戦略があるのね。

 

2組ではこの駿恭とレマイヤンが抜きつ抜かれつしながらぶっちぎり。

しかしここで解説の渡辺監督が注目していたのは東洋大学。箱根アンカーを走りシード争いで勝利も「怖かった…」と泣いていたあの薄根選手が徐々に遅れ始めます。

東洋大学は全日本駅伝の本戦に17年連続32回出場しており、ここで連続出場が途切れるというのはかなりのプレッシャー。

 

最終的にラスト400mでスパートをかけた中央吉居駿恭が駿河台レマイヤンを一気に引き離し1位でゴール。1組2組を終え中央の予選通過が確信される中、東洋に黄信号が灯りはじめました。

 

予選3組

1組目スタートの時は降っていなかった雨も3組目スタートの時には土砂降りに。

中央大学の走者は箱根で9区を走った4年生吉中選手と10区アンカーだった3年生藤田選手。
夜の雨により気温が下がってコンディションがいいとはいえトラック状態は悪くスタート直後から転倒者も。中央藤田選手が先頭で引っ張る集団は縦長の一列になる中、3組にも留学生の国士舘エヴァンス選手がいたのですが、やはり雨で寒いからか?どんどん遅れていきます。

そして、予選後半戦となって解説も予選通過ボーダーラインの話が増えてきました。

この時点でのボーダーは以下の通り。(7位までが予選を通過)

 

7位 中央学院大

―――――――――――
8位 東洋大

9位 日体大

10位 駿河台大

既にレマイヤン選手を使ってしまった駿河台大はこの時点でかなり厳しい状況。

 

最終的に第3組は最後まで大混戦となり、1位は大東大の大濱選手、2位に中央藤田選手となりました。

 

予選4組

ラスト、第4組。各校のエース級と留学生たちの最速組となります。

東京国際エティーリ選手、山梨学院ムトゥク選手、日大キップケメイ選手などなど錚々たる留学生ランナーたちと並び、復活を待ち望んだ東農大の前田選手がエントリー!

そして中央大学は箱根で3区区間賞の4年生溜池選手と7区で駒澤の佐藤圭汰選手と走った2年生岡田開成選手の洛南出身コンビがエントリー。もうスタート前から期待が膨らみます。

 

スタート直後から留学生集団についていく中央の二人、そしてその後ろの第二集団を引っ張る東農大前田選手。

しかし実況解説の気がかりはずっと東洋の動向にあるらしく「東洋が参加しない全日本なんて考えられない」というコメントまで飛び出す始末。

ちなみに3組が終了した時点でのボーダーは以下の通り。2組終了時点で7位だった中央学院は5位まで浮上していました。

 

7位 日体大

―――――――――――
8位 東洋大

9位 神奈川大

 

結局この組は余裕綽々の走りを見せたエティーリ選手を筆頭に留学生選手たちが1~3位を独占、日本人1位を獲ったのは中央溜池選手でした。

東農大前田選手も長い病気明けだったのに28分30秒とエースの走りを見せてくれました。レース復帰できてよかった!おめでとう!

 

終結

そして、最終結果がこちら。

1位    中央大    3時間50分27秒09
2位    大東文化大    3時間51分28秒02
3位    順天堂大    3時間51分33秒97
4位    日本大    3時間51分57秒08
5位    東海大    3時間52分01秒05
6位    中央学院大    3時間52分41秒58
7位    日本体育大    3時間53分00秒83

――――――――――――――――――――――
8位    東洋大    3時間53分12秒19
9位    神奈川大    3時間54分45秒02
10位    明治大    3時間55分05秒75
11位    法政大    3時間55分12秒36
12位    駿河台大    3時間55分19秒48
13位    東京農業大    3時間55分40秒27
14位    山梨学院大    3時間55分48秒82
15位    東京国際大    3時間55分58秒68
16位    専修大    3時間59分19秒83
17位    国士舘大    3時間59分20秒19
18位    日本薬科大    4時間00分14秒89
19位    拓殖大    4時間01分05秒12
20位    麗澤大    4時間04分05秒59

 

1位は前評判通りの中央大学!2位の大東大に1分以上の差をつけて圧勝。

2位の大東文化は留学生が補欠に回り走らずとも、全員が安定した走りでした。

3位の順天堂も、結果を見ると強い順天堂が帰ってきつつあるのかなと感じます。

4位の日大はキップケメイ砲の貯金か…?と思いつつも、30分越えの選手がおらず全員がちゃんとタイム出しているんですよね。

5位の東海、気になっていたロホマン選手は補欠でエントリー漏れでしたがエースがエースの働きをしました。

6位の中央学院は持ちタイムでもレース運びでもずっとボーダーでしたが終わってみれば6位と持ちタイム順位以上の結果。7位の日体大は持ちタイムから考えたらさすがの予選通過力。箱根もそうですがこの予選の強さってホントどこから来てるんだろう…予選で絶対ミスしないんですよね…

 

そしてついに、7位の日体大から11秒差で予選落ちとなってしまった東洋大学。酒井監督就任後、全日本の本戦に出ないのは初めてということで、一時代を築いた東洋がこれからどうなっていくのか不安ではあります。まさに栄枯盛衰。

www.tokyo-sports.co.jp

酒井監督のこのコメントにちょっと言い訳っぽさを感じてしまって残念。箱根もそうだけど「起用したい選手が起用できなかった」ケース、多くなってませんか…?今回留学生出してシード獲ったの日大だけだし、留学生がいないだけが敗因じゃないよね…

今回の順天堂、東海みたいに立て直し頼みます!

 

余談

そして新体制となった明大、駿河台大、麗澤大の結果について。

明大は持ちタイム順位に比べたら良かったですね。レース結果見ると30分台を出した選手がひとりもいません。箱根予選会は期待できるんじゃないでしょうか。

逆に駿河台大は持ちタイム順位から大分落としました。エースは仕事を全うしているので、全体の底上げが必要なのかな。

そして麗澤大は…だいぶ頑張らないと箱根初出場までは遠い道のりだな…持ちタイムではそんなに差がなかった国士舘大とレベルの違いが明らかになってしまったレースでした。

 

そして予選会では圧勝だった中央大学も、本戦では國學院、駒澤、青山学院、創価、早稲田、城西、立教、帝京と戦って結果を出さなければなりません。

監督インタビューでは藤原監督に解説の渡辺さんが「狙えますよ!」って言ってましたけど、どうなるでしょうか。

今年は國學院・駒澤・青学の歴代3強に早稲田・中央を加えた5強となる見通しなので、秋からの駅伝シーズンが楽しみです!

 

以上、長文にお付き合いくださいましてありがとうございました。

 

箱根駅伝をテーマにした小説たち

実写版、アニメもあります