もうすぐ15歳の息子の冬休みに読ませようと、こちらの本を購入しました。
このブログでも何度か触れた、元麹町中学校校長→元横浜創英校長の工藤勇一氏の著書です。今年の初めのクールに放映されたドラマ『御上先生』の監修もされていました。
こちらの方は宿題や定期テストをなくしたりと様々な学校改革を行ってきた方ですが、この本でも「宿題なんかホントはやらなくていい!」とその理由と共に書かれています。
大きく5章に分けて「自分」「社会」「学校」「人」「学び」を工藤先生の視点で掘り下げ、自分の人生についてどう考えるかを促していきます。
15歳に向けて書かれた本ですが、親が読むにもとても良い本です。
というか、むしろ親や先生が読んだ方が良い本かもしれません。
特に、人間関係や学校生活に躓いているお子さんが居たり、ウチの子みたいな特性があるタイプのお子さんを持つ親御さんには響く内容だと思います。
ただ、15歳に読ませるには、その対象はちょっと選んだ方がいいかな…と思える内容でした。
工藤先生の理想は素晴らしい。その理由もよくわかる。宿題の時間が無駄とか、息子もまったく同じように感じていると思います。
でも、世の中がそうなっていない。
『普通』の学校で決められたルールを壊す力は、『普通』の15歳にはまだない。
悩んで、苦しんで、今のルールに適応しようとしている子どもはきっとたくさんいる。
だけど、そのルールから逸れてもいいんだよ、ということを伝えようとしてくれているのはありがたいこと。
宿題のことだけではなく、学校生活や友達関係のことなどについても、中学生の狭い視野に対して「こうあるべき」じゃなくていいいんだよということがたくさん書いてありましたが…
読ませるなら今の息子じゃなくて、中2の時の息子に読ませたかったかな。
そして最後の章で日本のアスリート教育についても触れられていましたが、まさにこの方が言っていたことと同じ。
日本は教育においても、社会においても、「上の言っていることに従うのが正しい」というのがまかり通りすぎているよね。
これを変えていくのって、どうしたらいいのかな。
もう私たちの世代はこういうエネルギーを持った若い世代の人たちが変えていくのを応援するしかないのかな…
15歳とは言わず中学生になったら読ませてもいい本なのかなと思いますが、本だけ与えてそれっぱなしはちょっと怖い本です。
精神年齢の高い子であれば本質を理解すると思いますが、特に「この本にやらなくていいって書いてあったからもうオレは宿題なんかやらない!」とか言い出しそうなお子さんには要注意です。
重要なのは「自分と相手は違う」「だからこそ対話する」と述べられている通り、この本を読んでどう感じたかを子どもと対話することなのかなと思いました。
まあ思春期、親と本の感想を話すのなんて難しいかもしれませんけど!
【余談】
ルックバックが実写化決定~!
あのアニメ化を超えられるのか?と思いきや監督がまさかの『誰も知らない』『万引き家族』の是枝監督ですって!!いつものジャンプ御用達監督じゃないよ!?
オファー前からたまたま本屋で見かけて原作を読んでご存知だったという是枝監督。
