日能研では5年生の後期から社会で歴史を取り扱います。
4年生終了時点で社会が壊滅的な息子。
地理はまったく興味を持てないし覚えられないということがわかりましたので、歴史では何としても仕切り直したい。
後期の授業が始まる前に『学習まんが日本の歴史』を揃えて読ませておかなければ。
日本の歴史まんが系は大手出版社がたくさん出しており、内容を調べてみても正直どこのを買っていいかわからなかったので、
週刊少年ジャンプで育った私は2巻の表紙を荒木飛呂彦先生が描いているという理由のみで集英社版をチョイスしました。
そして
さあ!君の大好きな漫画だ!好きなだけ読むがいい!
と意気揚々と息子に提供したのですが
息子、ちょろっと見てぜんぜん読まない
読んでもさらーっと流し読みして、終わり。
1冊10分も読んでないよね?
なんで?つまらない?と思って私も読んでみたのですが、
そう、確かに面白くはないんです。
理由①字が多い
漫画部分に入るまでの、教科書的な説明部分が多い。
こういうページ↓が最初や最後にあって、なんかいかにも教科書、資料集っぽい。
(息子は多分ここ全然読んでない。なぜなら興味0だから)
理由②主人公不在
漫画って主人公なり登場人物なりに魅力的なキャラがいてこそ面白いのですが、
こちらはただ歴史の表面をなぞっているだけのものになるので、紙面が淡々と流れていく。
ここが伝記まんがとの違いで、伝記まんがは最初から最後まで主人公が同じなのでなんとなく面白く読めるのです。
理由③核となるストーリー不在
そりゃあそうだよね、たった20巻やそこらで2000年以上もの歴史を追いかけるのです。(紀元前まで含めたらもっとだけど!)
単純計算しても1巻で100年。一つ一つの出来事が流れ作業です。
全然先を読みたい気持ちにならない。
こんな感じなので当たり前といえば当たり前なのですが、漫画なのに内容に没入できない。
しかも大人でも普段使わない用語なんかもセリフの中にさらっと出てくるので、そういう言葉が初見の息子はもっと読みづらいはず。(「崩御」とか「喪に服す」とか)
興味のないことは一切やりたくない息子にとってはこのまんがは娯楽の範囲には入らない、これはやはりあくまで『学習』まんがでした。
コマ割りされて絵が描かれてセリフが吹き出しになっていて、形が『まんが』になっていても、面白くなければ隅から隅まで読んだところでちっとも頭に入ってこないし、ましてや覚えることなど無理。
うーん、他社の学習まんがだったらもう少し内容に没入感を持てたのでしょうか…?
どこも一緒なのかな…
逆に、漫画が面白いと勝手に覚えちゃうもんね!
飛鳥時代の蘇我氏と物部氏の対立なんて山岸凉子先生の『日出処の天子』で知ったし、徳川15代将軍は誰が何した人なのか順番すら覚えられなかったけれど今期ドラマで話題のよしながふみ先生の『大奥』を読んだらもう完璧です。
トンデモ設定だってそれがフィクションだとわかって読んでいれば問題ないんです。(漫画家の皆様も史実に基づく部分は実際にとてつもない取材や勉強をされていますし)
なんなら今のアラフィフの皆様はマリーアントワネットって誰なのかを子供の頃にベルばらで知った人がほとんどじゃないかしら。
面白い漫画ってやっぱりすごい。
人に興味を持たせるのは本当に難しいということと、改めて事実と架空の出来事を織り交ぜて面白いお話を作られる漫画家さんの力を実感しました。
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※しかしこんなことがあったんですよ!