2020年春。
新型コロナが猛威をふるい始めた頃、全世界で数万人の従業員を抱える夫の会社はいち早く動き、現場仕事でブルーカラー寄りの夫も含めた一斉休業や、在宅勤務などの導入を進めました。
追いかけるようにして従業員が3桁行くか行かないかギリギリの昭和スタイル中小企業である私の勤務先も部分的に在宅勤務を取り入れる方針を決めました。
何年もの悲願だった在宅勤務の導入!!
やればできるんじゃん!!
これにより『塾行かせるための退職問題』は解決し、私の会社員生命がひとまず延命されました。
そして塾に行かせるため、どころか塾での授業も休止となり、その後授業は自宅で動画授業を受講。
結局一斉休校などで塾どころか小学校すら通えず、家族がみんな一日中家にいるようになったわけです。
もうすっかり忘れかけていますが、この頃は緊急事態宣言の発令にすべてが左右されていました。
その後、小学校も時差登校などが始まりましたが夫の勤務先も私の勤務先もシフト制で在宅勤務を続行。
在宅勤務の日は学校から「ただいま」と帰ってくる息子を「おかえり」と迎えるようになりました。
息子が生まれて職場復帰してからこの時まで、家で「おかえり」と迎えたことはほぼないのです。
保育園はお迎え必須、学童もお迎え必須。一緒に家の鍵を開けて一緒に「ただいま」と言って帰宅するのが常でした。
(3年生になってからたまに学童から一人で帰ってくることはありましたが、大抵私の帰宅がそのあとでした)
それが息子が学校から帰ってきたらいったん仕事の手を止めて、一緒におやつを食べるという生活に。
なにこの幸せな時間。
新型コロナは憎むべき凶悪なウイルスですが、しかし新型コロナが誕生しなければ一生味わえなかった時間でした…
在宅勤務の準備で購入したモニター。(私が買った型は生産終了で、こちらが後継品のようです。)
持ち運べてどこでも使えるので、本当はもう少し大きい画面の方が仕事しやすいのですがそれなりに重宝していました。
普段デュアルモニターで仕事しているとノートパソコンの一画面のみで仕事するのはかなりしんどい…