N50発達障害男子の中学受験、からの中高一貫校生活

発達凸凹、高IQでも偏差値は50。2023年中受終了した男子の生態を綴るブログです。

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WISC-Ⅳ結果⑤ PSI

前回の続き。

そして最後の項目、処理速度(PSI)。
「視覚情報を一時的に記憶にとどめ、素早く処理する力」です。

さて、こちらの合成得点は…
なんとなく予想はしていましたが、今までの項目の中で一番低い110

 

【以下報告書によるコメント抜粋】
書字をともなう処理速度課題のみ、全ての検査の中で唯一年齢平均値以下
・知的な思考力の高さに反して書く力が劣る
・ゆっくり丁寧に書くこと、たくさん書くことは大きな負担
・書き取りの軽減・免除、タブレットやPCなどの電子端末の活用など、配慮や工夫が望まれる
・単調な反復作業において集中力や意欲を安定して維持する力が弱い

 

そして心理士の先生より思ってもみなかった言葉が発せられました。

「この結果をみると、息子さんは学習障害も併発しているかもしれません」

 

学 習 障 害 ですって…?

 

ASDADHDについてはそれなりに覚悟していましたが、まさかの学習障害までとは…!

 

漢字ドリルが嫌だったのはワーキングメモリーだけではなく処理速度の問題も絡んでいたということなんだ!
というかずっと悩んできたノートが取れないというのはこの特性からだったのか…。
中学受験の時にこんな本↓を買ってその通りにやらせようとしたこともあったのですが、全くできなくてすぐに挫折しました。

『読みやすく書く』とか言う以前に『ただ書く』ことすら苦痛。そして次のステップとして『読みやすく』しようとすると、今度は異常にこだわりを発揮しすぎて一行一行を不必要なほどきっちり揃えたり文字の大きさを揃えようとしたりして書いては消し書いては消し…と先に進まない。しまいには癇癪を起こしてぐわあああーと消しゴムをすごい勢いでかけはじめノートが破れ、「このノートはダメになった!新しいノートをくれないともう勉強ができない!」とさらに癇癪。

結局息子の能力として、できるわけがなかったということですね。親子で無駄にストレスを抱えただけでした…。

 

そしてゆっくり丁寧に書くことが苦手という指摘から、以前書道の時間の授業参観に行った時のことも思い出しました。
授業終了5分前まで筆をもったままずっと固まっていて、一文字も書けなかったのです。
でも、今までの書道の時間で書いた作品はちゃんと教室の後ろの壁に貼ってあったし、何か機嫌が悪いとかでそんなことはたまたまその時だけだと思っていたのです。

そうじゃなかった。もう、書くこと自体が苦痛だったということなんだ。

 

「息子さんは超高性能コンピューターで、頭の中ではものすごい速さで計算や処理ができます。しかし、それを出力しようとするプリンターのスペックがそれに追いついていないのです」

心理士さんからの説明…なるほど!わかりやすい!

最新の超スペックパソコンですごいものが出来上がっても、接続されているのがポンコツ旧式プリンターで印刷に時間はかかるわ途中で紙詰まりを起こすわで、結局イメージ通りのものをスムーズに出力できずもういいや!となってしまうわけですね。


それにしても処理速度110って、一番高い知覚推理の151と41も差がありますが…
先生、私ネットでこの項目間の差が20あると人として生きづらいっていうのを見たんですけど。

「そうですね、息子さんは今までも相当大変だったと思います。ただ凸の部分がとても高いので、自然と凹の部分を凸の能力でカバーしてなんとかやってきたんだと思います」

 

えええええ…
そんなこと、できちゃうの!?

 

でも確かに、だからこそ今まで学習障害があるなんて思いもしなかったのかも。
ただただ完璧主義&作業がトロくてノートが取れないんだと思っていました。
十分障害だったんだ、なんという認識の甘さ…

 

続き↓

sasachizu.hatenablog.com