前回の記事で息子の特性について少し触れましたが。
年中の時、最初に巡回訪問で指摘された問題点は「気持ちの切り替えができない」というところでした。
何かに夢中になってしまうと、次の行動に移れない。
外遊び終了の時間になったら先生の掛け声でみんなはお部屋に入れるけど、息子は遊びをやめられずなかなか部屋に入れない。
とにかく動作がみんなからワンテンポ遅れる。
やるべきことがあっても途中気になるものがあるともうそれに夢中で次に進まない。
登園して、朝の支度でお手拭きタオルを自分のラックにかける、入り口のドアから入って窓際まで行ってタオルを掛けるだけの、その一つの動作がすぐに完結できない。
度を超えたマイペース。
落ち着きがないくせに、急ぐということができない。
「急ぐよ!」と言っても急いでくれないのに、道路は常に走るか止まるかで普通に歩いてなどくれない。
手をつなごうとすると振りほどいてまわりを気にすることなくダーッと走って行ってしまうので私はもう常に疲弊。
小学生時代はこの「気持ちの切り替えができない」ところと、成長とともに顕著になってきた「こだわり」の部分に大いに苦しめられました。
しかしまあ、この苦しめられた点についても別の側面から見ると、いいところがあるのです。
保育園ではよくレゴやマグネットのおもちゃで大作を作成していて、よく先生から「今日のもすごかったんですよ!」とコメントをいただきました。
延長保育時は年齢ごちゃまぜで一つの部屋にいるのですが、お迎え時に低年齢の子に囲まれながら大作を作っている姿に出くわしたこともありました。
確かにこれを一人で?というレベルのものを作っていたのです。
ただ、それが作成途中だったりするともう。
夜も7時を回りこちらは早く帰ってご飯を食べさせたい。本人はこの大作を完成させるまで帰りたくない。いつもこれの繰り返し。
(あれ…?いいところを書いていたつもりのはずが)
小学生になってからも「時間内に作り上げる」という概念が乏しかったのですが、図工の作品など、それはもう素晴らしい出来のものを作っていたのでした。
ただし時間内に終わらないので大抵居残り。筆が乗らないと授業終了5分前でも白紙。
これが時間制限がない、趣味の世界だったらいくらでもこだわって時間をかけてもらってもいいのですが。
日本では集団行動が送れないと諸々困ったことになるのです。