N50発達障害男子の中学受験、からの中高一貫校生活

発達凸凹、高IQでも偏差値は50。2023年中受終了した男子の生態を綴るブログです。

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【6年生】2月某日 第一志望校入試3回目

前回の続き。
※合否結果までの記載があります。

午後受験の時間が迫ってきたため、再び息子と受験校までの道のりを歩きました。

前回も、そしてこの日の朝も、駅から学校までの間には学校の旗を持った先生らしき人が案内のために立っていました。
しかし午後受験に向かう際に立っていたのは先生ではなく、その学校の生徒さんたち。
朝に比べて学校に向かう親子の数は少ないですが、それでもNバッグを背負っている息子は一目で受験生とわかります。

その息子に向かってある生徒さんが「頑張れ!」とガッツポーズをしながら声をかけてくれました。

 

その瞬間。

息子ではなく、なぜか私の目に突然ぶわあっと涙が…。

 

彼は何気なくその場を通るみんなにかけていた言葉かもしれません。
ですが、この一言が、何よりも、この時の私には沁みました。

 

そうだった。
この学校が素敵だと思ったのは、教育カリキュラムとか校舎の綺麗さとかいろいろあったけれど、学校に訪問した際に感じた先輩のお兄さん方の優しい雰囲気も大きかったんだ。
だから息子は男の先輩のいない新設校に行きたくないと言ったし、私も息子がこの学校でこんな中高生男子になってくれたらいいなと思ったんだった。
息子は相変わらず無表情でしたが、私は止まらない涙でマスクの中がぐちゃぐちゃになっていました。

息子をこの学校に受からせてあげたい。

校舎入り口前で朝と同様息子と別れた後また駅方面へと歩きながら、今までで一番強くそう思いました。

 

午後の入試は午前よりも短時間で終わるため、今度は午前中にいたカフェとは違う少し近場のカフェで待つことにし、揺さぶられていた感情の波が少しずつ落ち着いてきてから、ついにここまで温存してきたこちらの本を取り出しました。

2022年の11月に発行された『勇者たちの中学受験』、大分話題になりましたので中受界隈の方は既にお読みになられているかもしれません。
私も気になっていましたが、読んだら自分も何らかのダメージを受けてしまうのではないかとちょっと構えており、読むなら中学受験の最後の時にしようと思っていました。

で、読んだ感想としてはそんなにダメージを受けず、どの章も我が家の中学受験とは熱量的にも偏差値的にも別世界な話すぎて、午前中に読んでいた『息の詰まるようなこの場所で』より刺さらなかった、という感じでしょうか。日能研の話は一切なかったし。ウチの息子が早稲アカ生だったらまた違ったのかもしれません。強いて言えば過去問対策で苦労した我が家としては第3章の塾が羨ましすぎる、そんな感じでした。
内容自体は興味深く考えさせられるところもあったので、感想はどこかのタイミングで改めて書きたいと思います。

 

こちらも読んでいるうちにあっという間に時間が過ぎ、迎えの時間に。
息子を無事にキャッチした後、いつもは試験の出来などについてほとんど話さない息子が、今回の試験はちょっと特殊だったこともあって、どんな問題が出て自分はどんな回答をしたかを饒舌に話し始めました。
本人的にはよくできたと自信があったのかもしれません。

 

しかしその内容を聞いた私は、あっ…(察し)となってしまいました。
問われていることに対しての息子の答えが、あまりにもトンチンカンすぎる。
そっか、お疲れ様と息子を労いながら、私はこの時点で覚悟しました。

午後入試での合格は多分無理だ。受かる可能性があるとしたら午前入試…

 


午前入試の合否結果はこの日の午後9時に、午後の結果はその2時間後に発表です。

午後9時。合格発表サイトを開く。
今回も息子がクリック。

結果、

 


不合格。

 


またもや息子は無表情。しかし、その後が今までと違いました。
「でも午後の試験の方が自信あるから」

その言葉を聞いて胸が苦しい。


そして2時間後、午後11時。
再び息子がクリック。

結果、

 


不合格。

 


「え…できたと思ったのに」
今までになく、不満そうな発言がありました。
しかし、息子の目から涙はやはり流れませんでした。

 


長い長い一日でした。

 

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sasachizu.hatenablog.com