N50発達障害男子の中学受験、からの中高一貫校生活

発達凸凹、高IQでも偏差値は50。2023年中受終了した男子の生態を綴るブログです。

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発達凸凹・高IQ息子が第一志望校に落ちるべくして落ちた話②

前回の続き。

芝浦工大附属中の入試問題について考察を重ねましたが、他の学校はどうなのか?
偏差値がほぼ同程度で同じく大学附属校である、中央大学附属の算数の入試問題の解答用紙がこちらになります。

過去入試問題 | 中央大学附属中学校・高等学校

前回の記事で掲載した芝浦工大附属のものと解答欄が全然違いますよね。書かなくてはいけない量が圧倒的に少なく、こちらは答えさえ書けていれば得点です。
息子にはきっとこういうスタイルの入試問題の方が合っていたのだと思います。
(あくまで算数の一例として挙げただけなので難易度とか他の科目とか考慮してません。レベル的に息子が中大附属を受けても受からなかったとは思います)

ちなみに息子が合格をいただいた第二志望校は偏差値こそ中大附属を下回りますが入試問題についてはこのタイプで、息子も算数はしっかり得点できていました。


そして今になって思えば、なのですが。
コロナ禍中ではありましたが、行けるだけ芝浦工大附属に足を運んで気づいたこと。
良い意味で、出会った生徒さんたちが理系っぽくない。
気配りとか、コミュニケーションとか、とてもちゃんとしている。
文化祭では芝工生が作成したオリジナルボードゲームを初めてやったのですが、生徒さんがしてくれたその説明もすごくわかりやすく、初見でもちゃんと楽しめました。

思考ゲーム愛好会(通称ボドケブ)作成のオリジナルゲーム『ビードロ』。

ビジュアルもかわいくてゲーム性も面白かったので思わず買っちゃいました。

もしかしたらこのスタイルの入試により、極端な発達凸凹児が排除された結果かもしれません。正しく聞いて理解し、正しく伝えることができる生徒さんたちが厳選されているのでしょう。


知覚推理凸の算数得意型、高IQのお子さんの中にはモノづくりや鉄道好きな子が一定数いると思うのですが、こちらの学校、そういうお子さんを持つご家庭にもすごく人気です(実際、私の周りでも志望している方がいらっしゃいました)。成績にもよりますが附属なので将来大学受験を避けることも出来るし。

そのようにお考えの皆様は一度、6年生になる前に過去問を見てみてください。
(塾からは過去問は6年夏以降に始めるよう言われるかもしれませんが、親御さんだけでも早めに確認しておくといいです。学校HPに過年度の入試問題が掲載されています)
そして、ご本人の適性と比べてみてください。
前回の記事で挙げた息子が出来なかったことは、おそらく定型のお子さんなら訓練すれば慣れて出来るようになると思いますが、息子のようなタイプの発達凸凹さんは彼らの基本的な能力構成によって定型の子よりかなりしんどいのだと思われます。
(聞いて解く問題の訓練は、4年生くらいの問題を親御さんが音読してやらせてみるといいらしいです)

 

もし、過去問が合わない場合は…
志望校を見直すというのも一つの手だと思います。


本当に、過去問に取り組む前に息子の特性がわかっていれば。
校風と条件ばかりで志望校を選んでしまって「入試問題との相性から選ぶ」という観点がまったくありませんでしたし、日能研からもそんなアドバイスはありませんでした。
何なら「苦手な社会が入試科目にない」ことから、芝浦工大附属の入試は息子に向いている!とすら思っていました。(なお2026年入試からついに入試問題に社会が導入されるようです。論述ということなので、有名な麻布の社会の入試問題みたいな感じになるのかな?)
そして、私も息子が6年になって最新の過去問が声教から発売されて購入し、息子にやらせてみてはじめて現実に直面したという感じです。
偏差値度外視でひと通り過去問をやらせてみて、その中から息子に合いそうな学校を選ぶというやり方もアリだったのでは、と今となっては思います。

不合格体験記として、どなたかの参考になれば。