さて、このブログでもたびたび取り上げた赤平大さんの２Eの息子さんが麻布中学に進学された話。
元麹町中学校長で今は横浜創英の校長をされている工藤勇一さんから「息子さんには麻布中学が合うと思いますよ」ということでおすすめされたようですが、そんなに麻布中学は発達障害・ギフテッド・2Eの子に居心地がいいのかしら？と思ってまたネットの海に繰り出しました。
そこで出会ったのが麻布中高出身のこちらの方の記事。
あ、そうか。かの成田悠輔氏も麻布出身だったよね。
まあ自由すぎると学校に行かなくなっちゃうって言うのもわかる…
以下記事から引用。
ーー学生時代は、“ギフテッド”ということで生きづらさを感じることはあまりなかったのでしょうか。
吉沢 そうですね。麻布に通ったことが大きかったと思いますが、学生時代は嫌だったら行かなければいいというのができたので、特に生きづらさを感じなかったんだと思います。
なるほど、これを読む限り「個性的な人が多い麻布だったからよかった」というより「学校に行かなくてもよかったからよかった」ということ…？
ってことは、どんなにレベルが高い学校であれ、そもそも学校というシステムは発達障害・ギフテッド・2Eの子には向いていないということなんじゃ。
それよりもこの記事のさらに先にあった、「ギフテッドは“伸ばそう”という姿勢が逆効果だったりする」というこのインタビューのコメントが気になりました。
吉沢 よくギフテッドの話をする時に時速で例えるんですが、「300km/hの車では公道をうまく走れない」と悩んでる人に、「じゃあ時速が400km/h出るようにしてあげよう」とはならないですよね。「天才なんだからもっと才能を伸ばしなよ」って言われることもありますが、そのまま社会に出てしまうと事故が起きてしまうんです。
なので僕たちギフテッドは、300km/hを出しても平気な高速道路を必要としているんです。当事者が必要としているのは安全、社会が必要としているのは能力。むしろ、守られれば勝手に伸びるので、「伸ばそう」という社会の姿勢が逆効果だったりするんです。思いっきり走れる高速道路を用意してもらえれば勝手にアクセルを踏みます。
麻布中高ではのびのびと過ごせていたけれど、社会に出てから苦労されたこちらの方の実感。麻布はこの方にとっての高速道路だったんですね。
おそらくIQのことを血圧に例えられて、高血圧でも低血圧でも体に不調をきたしてしまうと話されていたのがすごく印象に残りました。本当に、そうだよなあ…
さて、この方は息子世代からしてみたらだいぶ上なので、近年の受験生はどんな感じなんだろう。麻布中学に興味津々になり、さらにネットの海を徘徊してみました。
私も麻布の有名な校則や、生徒さんの髪の毛の色が色とりどりで、とにかく自由らしいということだけは知っている。あと何かでとにかく教室の床にモノが落ちているっていうのも見たな…
徘徊先でこんなブログを見つけました。
２．どんな子が向くのか？
（１）個性的な子
（２）ジェネラリスト
（３）スペシャリスト
（４）自立した子
（５）字が汚い子
（６）最近は普通の生徒が増えてきた
（６）最近は普通の生徒が増えてきた
学校の先生曰く、最近は破天荒な子が少なくなってきたそうです。たしかに、受験する生徒を見ていても、真面目な良い子君が多くなってきたような気が私もします。以前ほど心配することはないのかもしれません。
そうなのね。最近は普通の子が多いのか。
でもやっぱりこちらの記事を読む限り、合う合わないが人によってかなり違いそうなので、勉強ができるとか東大を目指すというだけでこの学校に進学するのはとってもリスキーな感じがするなあ、と思いました。
とにかく自立した意志の強い子、自分のやりたいことにまっすぐ向き合える子にはすごく良さそう。
ところでこんなブログも見つけました。
やっぱり床は汚いのねwww
そして諦めて先生が掃除するとかwwwww
うん、ウチの子はもし麻布に受かる学力を持っていたとしても、自立してないし潔癖症だからこの学校での学校生活は絶対無理だな！
（その前に男子校絶対ダメ派の夫からNGが出ると思うけど）
しかし教員を呼び捨てとか、犯罪レベルでどんなことをしても退学にならないとか、男子御三家なんて縁遠すぎて特に麻布は身近に出身の人が全くいなくて今までよく知らない学校でしたけど、調べれば調べるほど面白くて魅力的な学校で、他にも見つけた卒業生の方のブログとか記事とか読み漁ってしまいました。いやーホントに破天荒。
こんな学校、私が通ってみたかったな。男子校だけど。
