日能研では5年生になると通常の授業に加え『算数演習講座』と『記述演習講座』の二つの選択制の演習講座があります。
これは全員受講のものではなく、希望者のみの受講です。
4年生時に個別に渡された講座の紹介リーフレットにはそれぞれの受講のおすすめ度まで書いてあり、うちの息子へは算数演習講座のおすすめ度がMAXとなっていました。
そうか算数がおすすめなのか…これは算数を受講した方がいいのだろうか。
しかし息子は比較的算数は得意なので、どちらかと言えば苦手な記述の講座を受けた方がいいのでは?
(この頃の育成テストや公開模試の記述欄はだいたい真っ白)
いずれの講座も週1回、通常の授業の後に1コマ追加されるシステムです。
5年生になって授業数が増え、塾が週2から週3になるのでそれだけでも結構きつそうなのに、さらに1コマ追加して帰りも遅くなるとか、疲れて翌日の学校生活とかに響きそうなことも考え算数と記述の両方を受講するのは現実的ではないし、さてどうしよう。
ちょっと消極的な気持ちで日能研のクラス担任の先生に相談。
先生:志望校が〇〇中学ですよね、それなら算数演習講座受けた方がいいですよ。あそこはみんな算数ができる子が受けに来ますから。
了解、算数演習講座受講決定。
そう、実はこの頃ついに私、夫、そしておそらく息子の希望のすべてを満たす素晴らしい学校に出会い、第一志望となっていたのでした。
そして何よりこちらの学校、
受験科目に社会がない(ご存知の方にはもうこれでバレバレですね)
まさに我が家のための学校なのでは!?とこの頃からこの学校を目指して勉強することになりました。
ちなみに関西って最難関校の受験科目が国算理の3科目だからか、他の学校もそれに倣って中学受験の受験科目に社会がないのがデフォなんですって?
同じ年の子供を持つ大阪支社の同僚に聞いた時に羨ましすぎて言葉を失いました。
どうして東京の最難関校の受験科目には社会があるのだ…
さて、話を算数演習講座に戻します。
いざ算数演習講座の受講が始まると息子から
「算数演習講座行ったら一番上のクラスのメンバーばっかりで、うちのクラスの子がぜんぜんいなかった!」
とのこと。
え!?そうなの!?
これは失敗したかな…
ついていけないんじゃないか…
と心配したのもつかの間、なんと本人はこの講座がすごく楽しいとのこと。
算数だけは他の教科と違い、難しい問題へのチャレンジや授業ペースが速いことが楽しいようです。
そして一時はクラスダウンを覚悟していた成績も持ち直し、本人のモチベーションも上がったことからしばらくクラスは真ん中のクラスで様子見することになりました。
5年生初期の公開模試の偏差値はこんな感じです。(見やすいように偏差値のみ切り抜いて編集しています)
算数演習講座楽しいって言っている割にはなんか算数の成績落ちてない??
4年生の時の公開模試の算数の平均偏差値は58(小数点以下四捨五入)だったのに。
2/27なんて、まさかの算数と社会の偏差値が同じ50!!
(後にも先にも算数と社会の成績が並んだのはこの時一回限りでした)
そして記述演習講座を受けていないのに、5年生になってからなぜか国語の成績の方が上がり始めました。
当時この理由はまったくわからなかったのですが、今になって思うと通級で行われていた「言葉でわかるように伝える」というトレーニングがここにきて効果を発揮し始めたように思います。