N50発達障害男子の中学受験、からの中高一貫校生活

発達凸凹、高IQでも偏差値は50。2023年中受終了した男子の生態を綴るブログです。

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その数字は本当?都内の私立と国立中学校進学率

昨日こちらの記事を読みました。

他の記事でも私・国立進学率のランキングを見ることはありますが、意外と重要視されていないような気がするのが、

 

(記事より抜粋)

これらのデータに、他県の私立中学校に進学したり、私立小学校から内部進学したりした子は入っていません

 

ということ。

そう、都内から埼玉・千葉・神奈川などの学校に進学した子たちは集計されていないのです

 

もちろん文教地区で世帯収入が高い都心の文京区(私国立進学率49.50%)、中央区(同43.14%)、港区(同42.47%)などが上位に来るのはわかるのですが、他県への学校の進学を考えると東京の端っこの区や市の数字はだいぶ変わるのではないでしょうか?

 

例えば。

こちらは2021年の情報ではありますが、埼玉県の立教新座の学校案内からの抜粋をご覧ください。

立教新座中学校・高等学校 SCHOOL GUIDE 2022より(クリックで拡大)

 

新座の名の通り埼玉県の学校ですが、1月校とは言え都内からも第一志望者の多い学校です。
そしてこちらを見る限り中学に関しては埼玉からの通学者より圧倒的に都内からの通学者が多く、そしてその多くを占めているのが地域的にも路線的にも埼玉に出やすい練馬区(私国立進学率18.43%)、板橋区(同16.78%)民です。

 

そしてこちらは千葉県の渋谷幕張の在籍者最新情報です。
こちらも千葉県最難関ですので、1月校ですがやはり第一志望者の多い大変人気のある学校です。

渋谷教育学園幕張中学校・高等学校  School Guide 2024より(クリックで拡大)

 

こちらは中高あわせての人数記載なので中学生だけの人数はわからないのですが(しかし高校募集は少なめ)それでも都内東側の江戸川区(私国立進学率11.46%)、江東区(同27.43%)の人数が多いことがわかります。

 

ここまで調べてみてちょっと興味があったので、神奈川の人気校である慶應湘南藤沢も調べてみました。

単純に地理的問題だけで町田市などが多いのかと思いきや、思いのほか世田谷区民が多かったので驚き。そうよね小田急で下り!

慶應義塾湘南藤沢中等部・高等部公式サイト|入試情報|その他の資料より(クリックで拡大)

 

例に挙げた3校はいずれも人気の難関校ですが、それ以外にも地理的に東京都に近く、沿線的にも都内から通いやすい埼玉千葉神奈川の私立中学はたくさんありますし、特に男子に都内全滅が多かった23年の入試では1月の埼玉千葉校に進学した子も少なくなかったのではと思います。

 

なお同じ年の子がいて同じく中学受験をした会社の同僚(23区の端っこ在住)から聞いたところによると、同僚の子の学校でも少なくない数のお子さんが中学受験をしたそうですが、女子の約半分、男子に至っては4分の3が都外の学校に進学とのことでした。

そう考えると、実際の都内の公立小卒業生の私立への進学率ってもっと高いだろうし、私立への進学率で地域の教育熱を語られることがあるたびに、ぜひこういう他県への進学も含めた数字で統計を取ってみてほしいな!と思うのでした。