ADHD界隈に朗報!学校での成績のつけ方が変わるとな!!
我が息子が毎回C評価を取ってくる「主体的に学習に取り組む態度」が今後評定に盛り込まれなくなる方針ですって!
さらに、毎学期ごとではなくて年度末のみ評定を出すということも可能になるらしい。
えーっと、これ小中だけじゃなくて高校の評定も対象になるの?
そしたらノート出せない提出物出せない息子でも定期テストさえ取れれば指定校推薦も夢じゃなくなる?
でもまだ方針が示されただけだから施行時期がいつになるかによるよね…もしかしたら息子の学年じゃ間に合わない可能性もあるのか…
しかし現在小学校低学年のお子様の高校受験頃には確実に施行されているでしょうから、公立受験における内申書評価を恐れる必要は今よりもなくなるかもしれません。
なお今回のニュースの詳細は文科省のHPに掲載されている資料を読むと詳細がわかるのですが…
教育課程部会 教育課程企画特別部会(第10回) 配付資料:文部科学省
ここでさらに気になる資料を見つけました!
【資料3】論点資料⑪障害のある子供に対する教育課程の充実について(PDFファイル)
息子が小学生の時に通っていた通級の在り方も変えていこうとしてるみたい?
ちなみに現在の通級システムはこんな感じ。(同資料より)
通級指導をご存知でない方へ、特別支援学級とは違い普段は通常クラスで授業を受けるのですが必要に応じて数時間だけ取り出して療育的な授業を受けるイメージです。
息子は週1回・2時間の通級で、通常クラスのみんなが国語や社会の授業を受けている間、コグトレやゲーム、体幹トレーニング、SSTなどをしていました。
2時間のうちの1時間は他学年も交えた集団で、もう1時間は少人数・個別の対応でした。
今後はそういった療育的なことだけではなくて、各教科の指導も障害の程度によって通級で行っていこうという方針になったようです。
↓
(同資料より)
ああー…これやってもらえたらすごくありがたかったけれど、でも実際やるとなったらすごく難しそう…
まずSSTなどやるための取り出し時間があるので、その授業は基本的に遅れるか自宅学習になってしまうんです。(息子は国語の時間が多かった)
基本的に決められた通常クラスの時間割と拠点校から派遣されてくる先生が来る曜日の中での調整になってしまうので、保護者から「通級指導をするならこの授業の時にしてください」などの要望は出せないし。なので「通級通うのなら学習の遅れは仕方ない」みたいな感じだったのです。それが、今後は通級で学習も重要視していくってことですよね…
「障害の状態等を踏まえ特に必要がある場合には各教科の目標・内容の一部を、障害の状態等を考慮したものに替えたり取り扱わない」というのも、例えば障害の状態に応じて、手先や体が上手く動かせないので「家庭科をやらせない」「体育をやらせない」みたいなことは簡単かもしれませんが、ウチの息子みたいに「ノート取れない」「耳からの情報が入らない」「途中式はどうしても書かない」「そもそも興味がないから右から左」みたいな子に、通級の先生が教科ごとに個人指導するみたいなことができるのかなあ?ものすごい負担じゃない??あとこれって高IQとかギフテッドの子にも適用されるのかしら?
そもそも「主体的に学習に取り組む態度」を評価基準としないならば、理解さえしていればノートは取らなくてもいいってことになるとすると、ノートを取らないことは問題にならないのかもしれませんが。
でも、もしそれを仮にやってもらえるとするならば…
通級で個別指導または家庭教師レベルの教育&フォローをしてもらえるってことになるのよね?
上記の評定のつけ方の変更も踏まえて考えると、我が家みたいに「特性があるから私立中高一貫校を選ぶ」というよりも、今後は「公立中で手厚いフォローを受けて公立高」というルートの方が良くなるかもしれない。しかも公立高校でもこういった通級対応してくれるようなので、大学受験に対しても手厚いかもしれない。
っていうかここまでするならさ…
もう通常クラスを1クラス20人以下とかの少人数にして、通級の先生入れて担任2人体制とかにした方が効率良かったりするんじゃないかな?これからどんどん少子化するんだし。まあ教師不足を解決する方が先決なんですけど。教採落ちまくって進路変更せざるを得なかった友人たちの姿を見ていた氷河期世代としては思うこともありますが。
色々言ってますけどもう私立中高一貫校に進学してしまった息子には関係ない話なんですけどね…
これから受験を控えている特性児さんたちにはちょっと気になる動向だと思います。